侵食

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「お前は…」 ため息を吐く長谷部に立ち上がり、浴室に行き湯を止めた。 後は入りながら溜めようと思いつつ、ソファーに戻る。 小難しい顔をしてワインを飲んでいる、長谷部の隣に座りテーブルからグラスを取った。 「おい篠原」 「なんだ?」 甘ったるい紹興酒も美味しいが、辛口のワインも美味い。 「いい加減、俺のものになったらどうだ?」 怒ったような声なのに、長谷部の瞳は揺れていた。 「そうだな」 .
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