プロローグ

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――槍殻都市グレンダン。 街の端にある墓地で、一人の少女がいた。 誰かの墓に手を合わせたまま、既に時間はかなり経過している。 名残惜しそうに顔をあげた彼女は、傍らに置いた大きな鞄を持ち上げ、歩き出した。 彼女の名は、リオン・アドレイド。 リオンが槍殻都市グレンダンに戻ることは―――もう、ない。
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