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「世の中絶対なんてないんだぞ秋谷」
「それは妄言ですよ先生。確かにそうかもしれないけど現実には絶対にできないことがありますよ」
「夢がないな」
「現実的と言って下さい」
まあ現実的なやつがギャルゲーにはまるわけがないわけで、俺もどこかで夢を見ている一面がある。
あくまで女の子限定だけど。
「まあ仮に秋谷が言う通り絶対があるとしてだ、俺が秋谷に気に入られるのが絶対に無理だと良い切れるか?」
「はい!! 絶対に!!」
光の速さで俺は即答し、榎本先生は苦笑い。
「流れってものをお前は知らんのか?」
「一応空気は読める方だと自負してます」
周りからも空気が読めないとか言われたことは特にない。
つまり俺は空気が読めているということだ。
今のはそんなことはない、と言わせようとして実は絶対無理と言わせるふりに違いない。
「じゃあ空気読んでくれよ」
「空気を読んであえてそう言ったんですよ」
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