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「・・・。寝たな。よし、エミやれ」
「あたしばっかりにやらせないでよ!カズヤ!!」
「しかたないだろ?カズヤも、ユウも、あたいも、血管が何処にあるかなんて知らないからねぇ?ほら、早くしないと副作用の効き目なくなるよ?」
「あ...アズサまで(´・ω・`)。も~」
私服に着替えたエミは空気しか入っていない注射器を手に取り、森の左腕の血管へと差し込んだ。森の血液を抜き取るのと引き換えに空気を入れ込む。その作業を何度も繰り返した。
そのときだった。
「く...やめろっ!誰だ?エミちゃ...ん?何を...する、つもりなんだ?」
森の意識が戻ったのだ。そのことに気づいた僕は、もがき苦しんでいる森に抜き取った血液と絵の具を混ぜたものをぶちまいた。
「オクヤミモウシアゲマスモリサマ。キミガイナクナッテキブンガラクニナッタヨ。サヨナラ~」
僕はそう一言つぶやいて 森の居る病室をあとにした。
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