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「そこで漢中の降伏兵に、剣閣から漢中城に逃げて来たかの様に動いてもらい、剣閣が危機だと張衛に伝えてもらうのです」
「成る程、張衛を剣閣に向かわせる事で、漢中城を手薄にするのですね」
張良の策に、趙雲が納得しように大きく頷いた。
しかし蘇飛が口を開き、張良に問いかけた。
「しかし軍師、降伏した兵達が裏切り、張衛に真実を告げてしまう危険があるのでは?」
「その心配は無用、降伏した兵達には、漢中城を落とした暁には充分な恩賞を約束し、働き次第では部隊長などに取り立てる事も約束します」
張良はそこまで言うと、甘寧と蘇飛に向き直った。
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