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朝食を無事食べ終えてから、何分かで練習が始まった。
私は、昨日の遅れを取り戻す為に、いつもより真剣な顔で練習をしていた。
何時間か経ち、合奏も一通りし終えると、休憩が入った。
すると、顧問のR先生から、皆でビーチまで行こうという提案があり、行く事にした。
M先生も行くようで、私は少し嬉しかった。
ビーチは、徒歩で15分くらいの距離だった。
着くと、リサや先輩達が走って足を海に入れて遊び始めた。
私も少し遊びたい気もしたが、足は砂だらけになるし病み上がりでもある為、あまりはしゃがなかった。
昼前になって、合宿所に戻る事にした。
合宿所に着き、足を洗って食堂に向かうと、すでに昼食の用意がされていた。
皆がいつもの席につき、いただきますの合図をかけて食べ始めた。
昼食を食べ終わってから、またホールで練習が再開し、夕方まで続き晩御飯を食べて、また練習。
間に入浴の時間を挟んでまた練習。
夜になって、部屋のロフトに三人で寝る事にした私達一年生は、色々と寝る準備をした後、テレビのある広間に出て、テレビを見ながら、他愛のない話をしていた。
その頃よく見ていたバラエティー番組が始まり、これからというところだった。
「おーい、早く寝なさーい」
先生二人が私達の階に上がって来て、見回りに来たのだ。
「いや、だって今からコレ見るから…」
「残念、変わりに私達が見とくから」
R先生は勝ち誇ったように笑いながらテレビを消した。
M先生はというと、微笑みながら私達を眺めているだけだった。
服が部屋着のようで、少しラフな格好で可愛かった。
不謹慎ながら、ドキッとしてしまう。
「早く寝なさいよ」
私達を部屋に戻すと、一言そう言って私達の部屋を出ていくM先生。
変な意味ではないが、なんだか興奮してしまって、私だけなかなか寝付けなかった。
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