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1年夏合宿~3日目~
早朝、セットしておいた目覚まし時計の音が寝ていた私の耳元で鳴り響いた。
私は目覚ましを止めて起き上がり、準備をし始める。
同じ部屋の二人はまだ寝たいようで、特にリサなんかは目覚ましの音にも全く気付かなかったようで、ぐっすりと寝ていた。
ちょうど朝の準備をし終え、皆も起き始めたのと同じぐらいに、M先生が部屋に入って来た。
「おはよう」
私を見つけた先生は、優しく微笑みそう言った。
それがまたすごい可愛くて、私は…
「あ……はよう…ッス」
照れた。
「6時半には食堂だからね~」
『…は~い!』
私達は揃って答えると、先生はまた優しく笑って部屋を出ていった。
時間になって、食堂に向かう為三人で下へ降りると、既に何人か先輩が来ていた。
自分の分の食事を席に運び終えると、全員分の水を用意するのを手伝った。
すると、先生達も降りて来て、M先生は昨日と同じ席(私の目の前の席)に当たり前のように座った。
やっぱり、目は合わせられなかった。
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