君を好きになる為に

1年夏合宿～1日目～

東京駅のホームが集合場所だった。

何故かその日は、あまり体調が良くなかった。
ホームに着くまでに、何度か気持ち悪くなって、ついにはトイレで戻してしまった。

でもこれは、私にはよくある事だった。
私は小さい頃から、旅行や遊園地などに行くとなると、いつも気持ちが悪くなってしまうのだ。

何故だかはわからないが、興奮すると吐き気がしてしまう。
初めての合宿をかなり楽しみにしていたし、興奮していたからだろう。

戻してからは気分も楽になり、無事ホームへと向かった。

ホームに着いてから、程なくして全員が集まり、電車の席順を決めるくじを引く事になった。

私の隣は同じ学年の隣のクラスのリサになった。

ホッとして席に着き、間もなく電車が動き出した。

―某県内、駅前

二時間ぐらいで、その駅に着いた。
今回が初めてなのと、リサがお土産を買いたいと言い出したので、私達一年部員とあの人…M先生は、駅に残ってお土産屋さんに入る事にした。

「わーコレ欲しい！」

いつも元気いっぱいなリサが、お土産を選んでいる間、私は気分が少し良くなかった。
さっきからなんだか頭痛がする感じがして、嫌な予感がした。

「さて、そろそろ行こうか」

無事、リサがお土産を見終えた所で、M先生は私達とタクシー乗り場へ。

外に出ると、やはり暑かった。
暑いのが苦手な私にとって、頭痛も少し感じていた為、この暑さは少しつらかった。

四人でタクシーに乗り込み、皆が待つ合宿所へ向かった。