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1年夏合宿~2日目~
次の日の朝になって、起きてみると、昨日のだるさがなくなっていた。
熱を計ってみると、いつもの平熱より低くなっていた。
気分もいいし、どうやら風邪は、一日で治してしまったようだ。
すぐにでも合流したかったのだが、昨日は熱のせいで、風呂に入らせてもらえなかったから、先生達の部屋に付いている風呂でシャワーを借りた。
シャワーを終え、服に着替えて浴室から出ると、部屋にはM先生だけ残っていた。
「あ…ありがとう御座います」
顔が見えないよう、バスタオルを頭にかけ、頭を軽く下げて部屋を出た。
部屋に戻り、髪を急いで乾かして色々と準備して、部屋を出て皆の居る食堂へと向かった。
もう、あともう少しで食べ終わるという感じで、寂しく思いながらも、昨日と同じ席につく。
そのテーブルは、私・リサ・ユミ・M先生。
私の左隣がユミで、右隣がリサ。
向かいが、M先生だった。
私は、相当長い付き合いの友達か家族以外、向かい合う席が苦手だった。
だから、恥ずかしくてついつい笑ってしまうのだ。
「…なに笑ってんのよ~」
「…いや(笑)」
その繰り返しだった。
皆は既に食べ終わり、片付け始めている先輩も居た。
「別にいいよ、片付けてても」
なんだか悪い気になって、同じテーブルの三人にそう言った。
「いいよ(笑)待ってるから、ゆっくり食べな」
M先生が、微笑みながらそう言ってくれた。
それがまた、可愛くて…。
「あ、ああ…サンキューっす…///」
照れながらそう返した。
素直に、本当に嬉しかった。
…ただ、皆に見られながらは食べにくかったけど。
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