7人が本棚に入れています
本棚に追加
俺らの出会いは…
あの日…
俺の友達が誰かにいたずら電話をしようと言い出した
｢で、誰にかけんの？｣
俺は友達に聞く
｢女子がいい！｣
｢俺も！｣
｢侑真は？｣
｢俺!?別に誰でも…｣
でも…あいつらだと結局俺にかけさせる気だな
逃げようかな
｢…清水とかどう？｣
｢清水かわいいよな｣
｢侑真はどう？｣
なんで俺に聞くんだよ
｢別にいいんじゃない？｣
｢じゃあ……侑真かけろ！｣
はい、来たよ
女子…苦手なんだよなぁ
ﾌﾟﾙﾙﾙｯ ﾌﾟﾙﾙﾙｯ
｢はい…？｣
携帯の向こうから甘く、可愛らしい声が聞こえる
｢な、なに話せばいいんだよ！｣
こそこそ友達に問いかける
｢誰だかわかるって聞いてみ！｣
｢あ…あの…？もしもし？｣
｢…んと…俺、誰だかわかる？｣
｢え？えっと…｣
戸惑ってるだろ
もう止めてぇんだけど！
｢ちょっ！俺らにも聞こえるようにしろよ！｣
｢え？あ、おう…｣
あの…なんかこいつら興奮してないか？
｢すいませんっ。降参です。教えて下さい…｣
｢教えて下さいだって！かわいすぎだろ！｣
｢言っていいか？｣
俺が聞く
思ったよりもあっさりＯＫしてもらえた
｢同じクラスの阿部だよ｣
｢あ！侑真くん!?どうしたの？｣
どうしたの!!?
いたずら電話です。
なんて言えない！
すると友達が紙を見せてきた
そこには…
｢清水の…声が…聞きたかったぁ!!!?｣
｢……え？｣
やべっ！
今の…清水に聞こえてた!?
｢私の…声を…!?｣
｢えっ!?違っ…｣
友達を見てみると…行け行けっと言うように手を動かす
最初のコメントを投稿しよう！