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「…んなこと言ったってしゃーねーだろ、あたし達の家はあそこだけだ」
「…うん…」
それでも翡翠は俯いたまま、夜月の制服の裾をはなそうとしない
「大丈夫だ、この時間にあいつはいないだろ」
「わかった…帰るよ」
翡翠は制服の裾をはなした
「よし!えらい」
夜月が翡翠の頭をなでる
「…子供扱いしないで、」
そう言って頬を膨らます
(バーカ、そこが子供なんだっつの)
言わねえけど…
「ハハッ、悪かったって」
「むー…」
「ほらっ」
「?」
夜月が翡翠に手をさしだした
「手、繋いでこ?そしたら怖くないだろ?」
翡翠は満面の笑みで頷いた
「うんっ!」
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