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「…翡翠?」
(―その時の翡翠の瞳は、いままで見たことのない、暗く、冷たいものだった―)
「…殴ったのか?」
「あ、ゴメン…お姉ちゃんが危ないと思ったら…」
(とっさに…と苦笑いした翡翠は、いつも通りだった)
(気のせいか…)
「…うっ…」
父がうめく
「!!ヤバッ、翡翠っ逃げるぞ!!」
「うん!!」
二人は急いで外に飛び出した
固く手を繋いで―
走って走って、家から離れた場所で速度を落とした
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