3,5章;猫の入部

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「私は怒ってるんではありません!!ただいまいちまだ貴方達が信用がならないんです!!」 洋二達のストーカー行為に対して深雪さんは明らかに怒ってる口調で言った だけど小学生くらいの伸長に幼い顔立ちで客観的には少しシュールな光景でもあった 「貴方達の好奇心は認めます!!それは良いことです!!でも貴方達が『中野由美子は烏丸由美子だった』と他の人にバラしてしまえば由美子は転校しなきゃいけないんです!!又、由美子は転校しなきゃいけないなんて私……わたしぃ…ひっぐ……」 深雪さんはそう言い、泣き出してしまった 過去に、なにかがあったのかは分からないが由美子も少し悲しそうに目を下へ向けてしまった 「私は、人がやめてほしかったりする事なんてしないよ」 そう言うとエリィは真っ直ぐと深雪を見て言ったのに続き飛鳥といおりちゃんも続けた 「私だってそんな事しないわよ」 「……そもそも、それをバラす理由がない」 「……」 それを聞くと深雪さんは少し驚いていた 「俺だってバラしません!!例え100万積まれてもしゃべりません!!」 洋二もそれに続いて宣言したが 「お前、前に飛鳥のファンの奴に俺の苦手なものを500円で教えたろ……」 俺は洋二に昔、秘密をバラされてしまった事があった 500円で 「むっ…やっぱり貴方達を信じて良いのかな」 「信じて良いんじゃないですか、深雪さん」 「佐々木君、これはそんな簡単じゃないの……」 「でもそれなら俺にもバラしちゃ不味いんじゃ……」 「……そうだった」 それを聞くと深雪さんはorzの体勢になってしまった 「なら監視の意味も込めてみんなで部活を作ればいいんじゃない」 由美子は狙ってたかの様に言った 「でも作るって」 「深雪♪実はもう部活創部申請書は貰ってきてるのだ♪」 「ゆっ由美子!!?また勝手にそんな……」 「では皆さん部室(仮)にレッツゴー」 そう言うと由美子は桂とメガネを装着し屋上から出ていってしまった 「ゆっ由美子!?待ちなさーーーーーい、ほら!!佐々木君達もついてきて!!」 「えっあっはい!!」 そして俺達も深雪さんと一緒に由美子を追いかけていった ……この様子だと深雪さんは、本当に大変なんだろうな…… ……だけどトイレであった時と印象が違う気もした
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