これが日常というものです。

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ため息を心の中で1回呟き主のもとに寄り、粉砕したカップを見つめる。 仕事が増えた…。 カチャリ 破片をひとつずつ拾っていく。 「床に落とさないように気をつけて下さいね」 そう咎めながら破片をまたひとつ拾う。 カチャリ ……返事がない…。 「聞いてるんですか?」 返事をしろという意味を込めて主を下から見上げる。 だが主は机に肘を立てて頬杖をついたままこちらを見下ろしている。 「…だから返事を「それ、いいね」 「はっ?」 「だから、」
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