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トントンッ
二人が旬なお笑い芸人の話題で盛り上がる病室に、看護婦が入ってきた
「あら、ミズホちゃん、また来たの?」
30代前半の濃い茶髪のポニーテールを垂らした看護婦は言う
「アケミさんこんばんは!」「どうも」
アケミと呼ばれた看護婦は、俺を担当している看護婦で、消灯時間近くまでいるミズホとも何度も面識があった。
「じゃあ、ラヴラヴな所悪いけど、消灯時間だから帰ってね!」
アケミはニコッと皮肉そうに笑って見せた
「ラヴラヴってそんなんじゃないですよ!」
俺は慌てて訂正する
アケミ「あら~、とても友達には見えないけど~」
悪のりするアケミに、俺は照れを隠せないでいた
「勘弁してくださいよー」
そのやりとりをミズホは満足そうに見つめながら微笑んだ
そう
アケミの言うことは満更でもなく、俺にとってこのミズホと過ごす病室は、とても幸せな居心地の良い空間になっていた
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