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「言いたくないなら言わなくて良いよ……」
俺の困惑を察したのかミズホがそうフォローを入れた
「それより身体拭いてあげる!!よいしょっ」
アケミに拭いて貰った時は何とも思わなかったが、ミズホに拭いて貰った時だけは、何故か母さんが重なった
幼い頃の、晴れの日・・・優しい方の母さんが……
俺の身体を拭き終えるとミズホとアケミは俺に、ジョークの一発を共に浴びせて部屋を出ていった
急に静かになった病室は、寂しく
ただ白い天井に視線を這わせることしか俺には出来なかった
その白い天井は俺を物思いへと誘い
昔の記憶を呼んだ
その度に俺の背中のヤケドは疼くばかりだった
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