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「何を言っているのお兄ちゃん。『非王道ストーリーで主人公はチャラ男』と言われてどんなストーリーを思い浮かべる?
主人公はチャラ男の振りをしてる腐男子か、ノーマル男子だと思うでしょ?
それはつまり一種の『非王道における王道設定』なのよ!
誰かの萎えは誰かの萌え。非王道も集まれば王道となりえるのよ!総ての萌えは王道に繋がる。非王道は決して一人よがりの萌えではないのよ!
そして一人よがりって単語はなんかエロい!」
由香里?
「由香里…兄は、この兄は間違っていたのか?ただひたすら、王道を求め続けるのは間違っていたのか…?」
兄さん?
「違うわお兄ちゃん…萌えに、間違いなんて存在しないの。どの萌えも、総て等しく正しく素晴らしいのよ。
萌えは、太陽のように絶対の存在じゃない。星のように無数に存在する…でも、確かに自分の力で輝く美しい光なのよ」
「由香里…」
「私は王道を否定しない。だから、お兄ちゃんにも非王道を否定しないで欲しいの…だから…さあ、この、一匹狼の不良が、自分を更正させようとする鬼畜風紀委員長を逆調教する攻×攻ストーリーを読んでみて…」
「聖母…由香里は総てを包み込む無限の愛を持つ腐聖母なのか…」
「…なあ、由香里、桃真兄さん…いったいなんの話をしてるんだ」
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