0時間目:俺の家族がこんなに腐っているわけがない。

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「でもね、ホスト教師は攻めと決まっているの!」 キラキラした瞳の由香里は本当に可愛い。 輝く笑顔の兄桃真は本当に格好いい。 ただ、何を言っているのか全く理解できないだけだ。 「そうだ、可愛いチワワやパピヨンやマルチーズに抱いてくださいとおねだりされるんだ!」 チワワかあ…俺犬好きだからそれはちょっと嬉しいなあ。 「しかも、よっぽど非王道の総攻め転校生でない限りホスト教師の仕事はは基本的には転校生を贔屓して生徒の嫉妬を煽るぐらいしかないのよ」 「つまり、ホスト教師は王道学園で一番安全なタチ位置…もとい立ち位置なんだ」 「…はあ…」 「なんだそのヤル気のない返事は!」 怒られた。 「お兄ちゃんはドS攻めにバイブを仕込まれたまま授業をしたり、教壇に手を着いてバックから犯されたり教鞭で尿道開発されたいの!?」 ゆ…由香里!?女の子がそんなひ…卑猥な単語口にしちゃいけません! そんなこんなで、二人のいまいち理解できない理由で俺はその日からホスト教師の立ち振る舞いを叩き込まれた。 「ごぉしめぇいありがとーございまぁーす。アーキィラァで…ぶはっ!」 「それのどこがホスト教師だ!」 「ホストっていったら原田さんだろ!」 「そんなホスト教師が居てたまるか」 「…ヒロシです…ホスト教師がわからんとです…あいたっ!」 「お兄ちゃん、ふざけているの?」 ゆ…由香里ちゃん…おめめがちょう怖いです。
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