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「ううう…康之君…秘書の分際で私を苛めるよ…」
「いや、俺もこの後職員室とか職員寮とか色々行かないといけないんで」
「…じゃ、じゃあ、今夜私の部屋に遊びにおいで。夕食を食べながらお話して昔みたいに一緒にお風呂に入ろう」
「理事長、今夜は食事会ですよ。そしてそれはセクハラです」
「可愛い甥っ子との久しぶりの交流と食事会どっちが大事…」
「「「食事会です(だろ)(でしょう)」」」
…遊也さんって、こんなんだっけ?
年下三人に揃って怒られたのはさすがにこたえたのか、渋々と立派な机に戻り一度咳払いをするといつも見るダンディーで真面目な遊也さんに戻った。
「さて。康之君には先日退職された英語教師の代わりとして来てもらったのだけど、二学期から一年の英語をお願いするよ」
「はい」
「それと…来年にはクラスの担任も受け持って貰うつもりだからね」
「え…俺が担任!?」
予想外の話に二の句がつげないでいると、了承と思われたのか、にこにこと笑いながら話が進んでいく。
「今年は1年S組の副担任として勤めて貰うよ。先輩の言うことをよく聞いて頑張ってね」
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