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「貴方、出身はどこなの?」
「えっと、日本です…」
私は日本と言って通じるかどうか分からなかったが予想外の反応をされた
「まぁ日本。冗談がお好きなんですね」
そういってサユリさんは笑っていた。
「あの、冗談じゃ…」
「日本と言ったら1000年前に滅んだ国でしょう?ウフフ貴方、面白いわね」
え?いま…なんて?滅んだ?日本が?アメリカもインドもなにもかも?
私達の国が1000年後には滅んでいる。まぁいくつかの原因はだいたい分かる。
車や電車などによる空気の汚染。地球温暖化。様々な過ちが積み重なり…滅んだ
「あの…私…家に帰れないんですけど…ちょっと色々ありまして…」
「もしかして魔物に襲われたのですか?」
魔物。さっきニック先生も言っていた。
おそらくライオンやらなにやらの類だろう。
「あの…はい」
「そうですか…分かりました。では貴方を私の養子にしましょう。そうだ学園にもはいっていただきますね。クラスは…年も同じだしカイルと同じでいいかしら?後は…」
「あ、あの!いいんですか?」
私はいきなりの事に戸惑いつつもなんとか声を発した。
「困った時はお互い様よ。恵美」
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