プロローグ

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「そうだよ。この世界はそう呼ばれている。忘れてしまっているようだから簡単に説明するね。魔法って言うのは2種類あって、体内の魔力を練って発動する物と空気中にある自然の力で出来た魔力をかき集めて発動する物。ヒトはみんな最初は平等に魔力を秘めている。衰える事はないから伸びる一方だね。伸ばし方は人それぞれだよ。その魔力を上手に使う事で空を飛んだり物を動かしたりしているんだ。他にもいろいろあるけど聞きたい?」 私は迷ったが知っておくべきだと思い聞く事にした。 「自然界にある魔力って言うのは基本は4種類。火、水、風、雷。自然界の魔力はねそれに適した者しか扱えないんだ。俺の場合雷。ニック先生は火」 ニックとはそこにいる体格のいい男性だろう。 「コレは簡単に調べる事ができるから今度やってみるといいよ。ほかにも2種類。光と闇。これはホントに珍しいからこの魔力に適した人間はそうはいないよ」 「まぁとりあえずウチの学園に来なさい。理事長にはさっき連絡しておいたから」 「…はい」 私は渋々彼らに着いて行った。 ふと少年の名前を聞いていない事に気付いた私は彼に名前を尋ねようとしたが 「あ!そうだ、トーマのこと忘れてた!じゃ先生!その子頼むね!」 「あ、おい!待て!!…くっそぅアイツめ…」 そういう事で少年の名前を聞く事が出来なかったのでニックに聞くことにした。 「あの、私恵美って言います。名前教えてもらってもいいですか?」 「あぁ、すまんすまん忘れていた。俺はニックだ。フィルミネの教員をやっている。 で、さっきのアイツはカイル・アーズ。今年入った新入生だ」 カイル。あの青い髪の少年はカイルという名前のようだ。 どうやら入学式を友達と2人でサボっている所を見つかって逃げていた所私に出会ったよ
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