プロローグ

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うだ。いわゆる問題児?でも悪い感じの人ではないと思う。人懐っこそうな少年だ。 そうこうしている内に森を抜けたようだ。 目の前に大きな建物が見える。おそらくコレが 「フィルミネ魔法学園。良かったな魔物に遭遇しなくて とりあえず付いて来てくれ」 私はニックに案内されるがままに学園の門を潜り、中へ入って行き。「理事長室」と書かれている部屋の前まで来た。 「理事長、失礼します」 大きめの扉を開けてニックと私は中へ入っていく。そして目の前に広がるピンク!ピンクピンクピンク!ピンクがいっぱい!かわいいぬいぐるみや壁紙。理事長室とは思えないほど可愛らし過ぎる部屋だった。 「あら、いらっしゃい!どうぞ適当に座って頂戴!ニック先生はクラスの方へ」 ニックは、はいと返事をし、部屋を出て行った。 私は彼女に言われたように適当な場所に腰掛けた。女性は私の前の席に座って自己紹介を始めた。 「初めまして、私はこの学園の理事長を務めさせてもらっています。サユリと言います。貴方の事はカイルとニック先生に聞いたわ。なんでも光の中から現れたとか…」 サユリさんはとても親しみやすそうな人でどこか懐かしい雰囲気を持つ人だった。 「はい…。眩しい光に包まれて気が付いたらあそこに倒れていました。そこをカイルに助けてもらいました。」 「あら?カイルに助けてもらったの?あの子ニック先生が助けたって言ってたのよ あ!わかった。あの子ったら照れ屋さんなのね」 サユリさんは手を口元に運んでウフフと微笑んでいた。とても綺麗で上品で絵になる人だと私は思った。
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