17歳の冬。

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私は女子校ともあり恋愛など無縁だった。 小さい頃から勉強しなさいとは親から言われたこともなく、言われなくても出来て当たり前と思われていた。 勉強が好きか嫌いかはよくわからなかった…。 でもエスカレーター式に高校に当たり前のように進学し、成績順で決まる特別選抜クラスに振り分けられた。 成績は常に学年トップ3には入っており、学級委員長をしていた。 授業では当てられた人が答えられなかったり、間違っていると常に指された。 それに応えるべく、必死に勉強した。 深夜まで予習をし、いつ何時指されても応えられる準備を怠らなかった。 俗に言う『優等生』。 17歳の冬、異変が起こった。 凛とし張り詰められていた糸が、プツンと切れた音がした。 初めは冬のせいもあり、学校に行くのが億劫になった。 段々と酷くなり、でも授業についていけなくなる恐怖から我武者羅に一層勉強に時間を費やした。 その頃から私の心は少しずつ…蝕まれていた。が、私は気にも止めなかった。 初めはコンパスの針で足首辺りを刺していた。 なぜそんなことをしたのか…私にも理解出来なかった。 次第にエスカレートし、私は部屋にあったカッターで左腕に線を引くようになった。 勿論、両親や同級生、教師にその事実と自分で付けた傷を隠していた。 私は、異常なのでしょうか? これが私の17歳の冬でした。 これから私に起こることは私にはまだ知る由もなかった。 これから起こることは、私のあたたかく愛おしい14年間の日々です。
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