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「だから、付いて来なくていいって」
道を歩く私の後ろには黒いスーツをビシッと来た、銀髪の男と金髪の男。
「何、馬鹿なこと言ってんの?」
「ボス、我慢してください」
私はピタリと止まった。
全く…。
今は平日の昼で、人が少なくて良かった。
「ギル、ディー……お仕置きするよ?」
振り返った私は腕を組んで見据えた。
何で、お前は顔を赤くする!?
ギルこと、金髪の男が顔を赤くする。毎度の事ながらよくわからない。
「へぇ、やり返すよ?」
この反抗的なのが銀髪のディー。
まぁ、対等に扱ってくれるから良いけど…。
「もう、いい…。ギル、プリン買ってきて」
「分かりました!」
忠犬のように走っていくギルは時々、龍凰と被ってしまう。
龍凰も転生したかなぁ…。
「蓮、早く行こう。ポチがくる前に」
「ちょ!ディー!!」
腕を引かれ、歩く私。半ば無理やりなのは、ギルを気に入らないからだ。
明後日。明後日には会える…。
明後日、私“達”はある学校に転入する。
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