1人が本棚に入れています
本棚に追加
ん、んん~?
違和感を感じる。
けど、何がおかしいのかわからない。
「実はな、記憶の改竄の完全な解除は、改竄した者にしか行えないのだ」
「あー、何となくわかってきた。……俺たちが当たり前の風景と、思いこんでいる『UFO』は、本来はあり得ないものだってことか」
『奴等』によって当たり前だと、記憶操作されている……か。
で、UFOが当たり前っていうのは、『奴等』によって改竄されたものだから、『銀河パトロール』側からでは、元に戻せない、と。
「―――そういうことだ。だが、今のお前は奴等の記憶操作に、若干の違和感程度なら感じることができるはずだ」
なるほどー。
「だが、奴等の記憶操作はそれだけではないぞ。この家の……ほれ、そっちの隣は空き地になっているだろう……いつから空き地になったのか、憶えているか?」
『ほれ、そっちの』の所で、ウチの西側のブロック塀を指差すハナ。
「……思い出せない」
というか、『なにか』あった気がする。
「……なら、そっちの三軒隣はどうだ?……向こうの通りの酒屋の隣は?……駅前のでっかい空き地は?……それから……」
「えっ?えっ?えっ?」
……うちの町内って……いつからこんな空き地だらけになってたんだよ……
最初のコメントを投稿しよう!