夢の中であった、ような…

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ワイは異世界とでも呼べるような場所を走りよった。 階段をのぼり、その先にある扉を開いた。 「えー」 ワイは目の前の光景に茫然としてもうた。 目の前には怪物と一人の少年がおる。 「うっ・・・」 少年は怪物の数多の攻撃を必死に受け止めとる。 防戦一方の状態や。 「ひどいやないか」 「仕方ないよ。彼一人では荷が重すぎた。でも、彼も覚悟の上だ。」 そばにおった淫獣が話しかけてきおった。 少年が怪物の攻撃を受け止めきれず吹き飛ばされてもうた。 「そないな、あんまりやちゅーねん!こんなんってへんやないか!」 少年が横たわっとる。 でもワイにはなにもできん。 どないしたらええっちゅーねん! 「諦めたらそれまでだ。でも、君なら運命を変えられる。」 「な、なんやて?」 「避けようのない滅びも、嘆きも、全て君が覆せば良い。そのための力が君には備わってるんだから。」 「ホンマかいな?」 「ワイなんかでも、ホンマになんぞできるんかいな?こないな結末を変えられるんかいな?」 「勿論さ。だから僕と契約して、魔法少年になってよ。」 ワイは・・・ワイは! 「はっ!」 ワイは寝ぼけたまま周りを見わたした。 見慣れているワイの部屋や。 「はぁ・・・夢落ちかいな・・・」
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