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朝に小鳥たちが鳴く中、
目覚めたワイが下に降りると父が育ったプチトマトを収穫していた。
「おはよう~♪パパ~ン♪」
「おはよう、かつや!」
「ママ~ンは?」
「お姉ちゃんが行ってる、手伝ってやって。」
「了解や♪」
ワイは母のベッドに向かった。
「朝~♪朝だよ~♪朝ご飯食べて、仕事に行くよ~♪」
姉ちゃんの起こしている声が聞こえた。
母が起きてないのが部屋の外でも分かったのでワイは強い決意を持ってドアを開けた。
ワイは窓の方へ向かいカーテンをめいっぱい開けた。
「起~きろ~♪」
「ぎいぃぃやあぁぁぁ!…あれ?」
ワイは母と共に歯を磨いている時、母はふとワイに話し掛けてきた。
「最近…どんなよ?」
「砂糖くんにまたラブレターが届いとったわ、今月でもう二通目やで。」
「ふん、直に告る根性のねぇ女はダメだ。」
ワイと母は同じテンポで二回うがいをした。
「かつやすはどう?」
「先生は新婚生活エンジョイしとるで、SHRでノロケまくりや♪」
「さぁどうだか、今危なっかしい頃合いだよ~♪」
「そうなんや!?」
ワイはタオルで顔を拭く。
「完成♪♪♪」
どうやら母は身なりが整ったみたいや。
「ねぇ~どっちのメガネが良い?」
「こっち♪」
「ええ~少し派手ちゃうか!?」
「それくらいでいいのさ、男は外見で舐められたら終わりだよ。」
ワイは仕方なく薦められた方をチョイスした。
「うん♪これでかつやの隠れファンもメロメロだ♪」
「そんなん居るわけないやん。」
「居ると思っとけばいいんだよ~それがイケメンの秘密♪」
話も終わりワイはそんな母の後ろ姿を見て微笑んだ。
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