8人が本棚に入れています
本棚に追加
少年はコクリと頷いた。
「どうだ、少し俺としないか?」
少年は黙って頷く。
男が相当の実力者なのは、プレイをみて一目で分かった。ボールタッチ、リフティング、シュート全てにおいて突出している。
ボールが身体に着いている、そう表現するのに相応しかった。
落合が蹴りだすボールはどこに飛んでいくか分からない。それを男はどこにきても的確に処理する。無理もない高校からサッカーを始めた落合には、技術的に仕方がないことなのだ。
「サッカーの基本から教えようか?」
最初のコメントを投稿しよう!