1 女の子

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一歳半で両親が、 居なくなった 女の子が居ました。 無邪気で、いつも笑顔の 女の子は、母方の祖父母に引き取られました。 祖父母に 育てられてることに、 何の疑問もなく、 ただ純粋で無垢な、 女の子でした。 小学校入学式当日。 あることに、 気づいたのです。 女の子 「おじいちゃん、お父さんってなんやの?お母さんってなんやの?」 ただ、黙っている祖父に、 女の子 「幼稚園の頃にもあったんよ!母の日とか、父の日とか…」 祖父 「これから沢山勉強しなあかんねんさかい、きちんと話聞くんやで!」 女の子は、黙って頷いて、新しい教室の机に 向かった。 この疑問に、 祖父が大きな不安を 抱いた。
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