2 男の子

3/3
前へ
/153ページ
次へ
転校初日、両親と 学校へ向かう。 初めて見る景色。 初めて見る学校。 担任の先生に連れられて 教室へ向かう。 教室に入ると、 担任の先生が 男の子を紹介した。 先生「名前と挨拶を  してくださいね」 男の子 「戸島 将人<トジマ マサト>と、   いいます。   宜しくお願いします。」 先生の指示で机へ歩いた。 隣の女の子に会釈をして座った 女の子は、会釈を返して 窓の外を見ていた。 休み時間になると、 隣の席の女の子は すぐに席を立ち 教室から出て行った。 転校生の、将人は クラスメイトに囲まれて 苦笑いしながらも いろいろな質問に答えていた。 クラスメイトの1人が言った。 「和立 変わってるねん  隣の席って最悪やで」 将人は、そうかな?と思った。 休み時間が終わると 帰ってきた、和立に 声をかけた。 将人「どこ行ってたん?」 まゆ「図書室」 将人「本好きなん?」 まゆ「うん」 チャイムが鳴った。 どうやら席替えの時間で くじ引きが始まった。 席が決まり、机の移動が 始まった。 将人とまゆは また、隣の席になった。 将人「隣やね」 まゆ「うん」 表情の少ないまゆに 将人は、なぜか? 興味を持った。 帰宅後、将人は思った。 (願い事って叶うんだ) 願い事(初恋) 次の日も学校へ行くと まゆと話すきっかけを探すが クラスメイトに 邪魔をされる始末。 そんな毎日の中 よく図書室へ行くまゆが 借りている本を見つけた。 ギリシャ神話の貸出覧に (和立 まゆ)と、 書かれていたのだ。 将人も借りてみることにした。 話すチャンスが出来るかも しれないという期待と共に。 テストの点数では 将人に負けない まゆ。 同じ星が好きなこと 神話が好きなこと 勉強熱心なところ 接点は沢山あったのに、 会話のチャンスは来ないまま 2年生になった。 
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加