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「ふわぁ……別にいいじゃん。俺が黒きメシアだってことを知ってるのは、おっちゃんを入れても片手で数える程しかいねぇんだから」
「……まぁ、確かにな。それに、お前みたいに常に頭の中が桃色空間の奴が黒きメシアだなんて言っても、どうせ誰も信じないだろうしな」
「ひでぇ言いようだな……。でもおっちゃん、この年頃の男なら皆頭の中がおっぱいで埋め尽くされてても不思議じゃないと思うぜ?」
「いや、いくら年頃の男だからって言っても皆が皆お前みたいに変態なわけないだろ」
カウンター席に突っ伏したまま、嫌らしく手を動かし何かを伝えようとするリアだが、ダリルは全く共感することもなく冷静にそう言い放つ。
「ふぁあぁ~……。おっちゃん、俺今日はもう帰るよ」
もう一度口を大きく開けるように欠伸をした後、リアはふと席を立ち店の出口へと向かう。
「ん?まだ夕方なのに珍しいな。もしかしてこれから仕事か?」
「いや、今日はもう疲れたから早く家に帰って寝たいんだよ」
「朝からここで欠伸しかしてないのに、どうやったら疲れるんだよ……。まぁ、気を付けて帰れよ」
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