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1851年…
世界に激震が走った…
ヴラド「…殺せ…人間を根絶やしにしろ!!誰1人として生かすな!!」
アビスの王ヴラド・ヴァン・ドラスヴァニアがアビスに住まう魔族たちに命令する
そして人間の街を次々に襲い始めたのだ
アビスの王は支配欲が薄く、人間に手出しするころもなければ、魔族を束ねることなどもしなかった
ヴァンパイアの真祖の正統な血を引き、力でその頂点に立っていた男が本気で人間を滅ぼすために動き出したのだ
政府軍はすぐに緊急会議を開いた
元帥をはじめ、世界に散らばっていた4大将を終結
さらに中将、少将など、幹部クラスが一同に終結する
それほどまでにヴラドの侵略は人間に恐怖を与えるものであった
その席に、戦線学園理事長代理…
リグレット・ベルの姿があった
世界政府軍元帥…ハルバート・ダリア
齢60にして、なおその戦闘力は世界で5本の指に入る英雄である
だが魔族には人間を遥かにしのぐ化け物たちが存在する
その1人がアビスの王ヴラドである
ハルバート「実に事は深刻である…」
世界政府軍本部基地ヴェルサリア
円卓を囲み15名の者が席についていた
熟練された歴戦の戦士たちの中に、明らかに幼い少女リグレット・ベルはいた
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