序章

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政府軍がアビスに対して停戦を求める だがヴラドは… ブラド「政府軍の使者?」 「はい、どうしますか?」 目の前でヴラドに頭を下げる若い魔族にヴラドは告げる ヴラド「殺せ…むごたらしく殺して送り返せ」 光を帯びない冷たい目で答えるヴラドに、同じ魔族ですら身震いを覚える ヴラド「誰…1人として生かすかよ… なぁ…ミア…」 ヴラドの冷たい声は誰に聞こえることもなく消えていった… 政府軍からの和議の申し出を最悪の形で断ったアビス これには政府軍も黙っては居なかった 軍を集結し、アビスへの進軍準備が着々と進んでいた だが…ヴラドはそれをあざ笑うかのように、先手を打つ 政府軍の連絡機関を破壊したのだ 政府軍はこれにより命令系統が混乱し、さらにはヴラドの考えに賛同した魔族たちが各地が終結し始める アビスの王ヴラドを筆頭とした新魔王軍が結成されたのだ 新魔王軍は政府軍の拠点を次々に陥落させていった 1855年… 実に4年もの間、新魔王軍の侵攻を食い止めた政府軍がついに反撃の狼煙を上げた 政府軍元帥ハルバートは敵の侵攻を防ぎつつも、各地の軍隊を集結さえることに成功し さらには国交のなかった諸国の協力を得ることもできたのだ 政府軍の反撃が始まると同時に、戦況は一気に混沌の道を突き進む…
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