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まる一日たった頃だろう。俺はベットから起き上がる。
「まだ少し痛むな」
そこにサンさんが訪れる。鎧は脱いでいる様だ。今まで甲冑のせいで余り伺えなかった顔が良く見える。鼻筋の通った顔立ちに無精髭。髪は短めで黒髪。二十代後半だろうか?
「もう動いて大丈夫か?」
「はい、おかげさまで」
深く御礼をする。
「そうか!」
するとサンさんは温かいスープを用意してくれた。
「ありがとうございます。これはなんですか?」
とても良い匂いがする。
「カボチャスープだ! 暖まるぞ! 飲め!」
そのスープはとても美味しかった。カボチャをテイストにしてヤギの乳で伸ばし、隠し味に塩、胡椒、チーズの入ったまろやかな味だった。
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