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北の方を歩いていた。一月ほど歩くと景色も少しづつ変り、木の葉も緑から茶色に変り、粉雪が降り、積もりはじめて辺り一面が白くなってきた。
寒いな……
服は一様ローブに身を包んでいたが、それでも寒い。
仕方ない焚火でもするか
俺は辺りを見渡し、薪になりそうな枝を見付け、拾い、火を着けると、銀世界の寒さから解き放たれた様に暖まった。
しばらく歩いていると迷ったらしく、雪山を歩いている様だ。
誰もいない独りの孤独。
参ったな……迷った……
歩いていると雪山が吹雪だし、深々とした風景が真逆さまになる。
俺は足を滑らせ崖から落ちた。
その後の記憶はない。
気がつくと俺はベットに横たわっていた。
全身が激痛が走りまったく動けない。
知らない天井知らない部屋。ドアのノックがなる、辛うじて声は出る。
「……どうぞ」
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