裏切り?

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「んーんーんー!」 宮原の顔が、今までにないほど近い。 唇は塞がれているため、声は出せない。 手足をばたつかせ、抗おうとする。 だが、やはり敵わない。 唇に触れる宮原の唇。 手首にかかる体重。 「んーんー!」 声無き反論を押し黙らせるように、舌が押し込まれる。 これが裕也だったら。 叶わぬ夢を想像し、また現実に引き戻される。 「おい、何してる?宮原!」
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