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｢じゃ、また後でな。｣
昇降口で、裕也達と別れ、教室へと向かう。
途中の廊下では、朝早くから女子達の戦争は始まっていた。
｢すごいね…朝早くから。｣
教室についてからも、クラスメイト達ははしゃいでいた。
そんなクラスメイト達を尻目に、眞弓は自分の席で英語のテキストに目をやる。
今日は単語のテストがある。
抜け目なくやったもの勝ちである。
二時間目の英Ⅰの授業の単語テストは、皆一様に不合格だった。
もちろん、抜け目なくやっていた眞弓と、元から得意な美空は合格である。
そっと樮(ﾎｸｿ)笑む眞弓を、美空はそっと笑っていた。
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