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「もう、どうしてボク君は、その手のものを信じようとしないのかなぁ……。」
そんな非・現実的なものをどう信じろと?
実際見てみない限り、信じようとは思えない。
見ればすぐにでも認めてやるけども……。
「はぁ……簡単です。吸血鬼の存在には、科学的根拠がないからですよ。」
「そういう言い方、ボク君には似合わないよー? あっ、もうこんな時間……診察の準備しなくちゃいけないし、もう片付けちゃうからね!?」
「あ、お願いします……。」
てきぱきと、何が置かれても添えられてもいない食器を、片付けていく吉森さん。
片付けに関してのみ、この人結構身軽なのに……残念だなぁ。
「続きは昼食のお時間に。今日は、お昼休みがあるんだよね、私。それじゃあバイバイ!」
「さよーならー……ふぅ。」
また暇な時間が、退屈がやって来る。
次のイベント、昼食が来るのは十二時半。
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