冒頭

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高校一年、夏休み前の初夏の放課後の学校。 この頃にもなれば大体の一年生は、 そろそろ学校に慣れて、友達もできて、 友達と夏休みの計画など立てたりして、充実した日々を送っていたりする。 俺もこんな感じでいまんとこ問題なく日々を送っている。 ……………… 「なぁ~、お前ら夏休みどう過ごすんつもり~?」 今、半ば夏バテ気味で ダルそうに俺たちに問い掛けてきたのは、同じクラスの井上だ。 井上は俺と出席番号が一つ違いということで、 後ろを向いたりしている内に仲良くなった。 この男、顔は整った顔立ちで、その上、スタイルもいいため、たいへん女子から人気があり、 バレンタインチョコ争奪戦の優勝候補はこいつだと、もっぱらの噂。 弱点はというと、運動と勉強ができないぐらい。 羨ましい、絶対こいつ一生女に困らんわЩ(゜皿゜Щ) 「俺はな海に行くぜ!」 今答えたこいつは、 同じクラスの織田。 織田は特別、顔がいいわけではない、 しかもどちらかというと俺のが上だw それに特に突飛した才能も無い。 だが、織田はなんというか、つかめない奴だ。 それに織田が言うには、 「俺には持ち前のテンションの高さと優しさがある!!」 と、こいつは言う。 織田、お前がそう言うなら別に何も言わないさ…
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