冒頭

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俺たちは教室に戻った。 教室内から死角になっている、掃除ロッカーの影から教室の中を覗く。 すると、織田が女子と話してるじゃないか!! あいつ…!抜け駆けしやがったな…!! 俺は何故か驚きより怒りの方が大きかった。 いつか話し合った、 女の子に飢えてる話は 俺たち共通だろう?(井上以外) 女子と話す機会は平等だろう?(井上以外) みんなで分け合うべきだろう?(井上以外) 井上「全て聞こえてるよ…?」 夷楢「しまった…、つい…」 井上「俺、確かに飢えてないけど」 夷楢「…」 …ん?なにか忘れてる。 何だろう…?と考えていたら 何か呟くような、言い聞かせるような小さい声が聞こえてきた。 声の主を探し、見渡すと、 視界の隅に座り込んで頭を抱える田中がいた。 田中…? 夷楢「田中、大丈…」 田中「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ…」 夷楢「田中!?田中ー!!」 井上「しっかりしろ!田中!!」 ブチっ… 田中「うがっ…」 夷楢「田中!?あぁ!!血管切れてる!!」 井上「えぇ!?これ、どうしよ!!」 田中!田中ーーーッ!! とりあえずこの日は田中の事態が急変したことにより、 やむをえず帰ることに。
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