家庭

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「おっはよ!!」 教室に入るなりテンション高めのあたし。 いつものように、皆が 「おはよー」 「テンションたけぇよ(笑)」 などと返してくる。 あたしは、真っ先にミカと爽林がキスしてた事を言おうとした。 ガラッ… 教室に入ってきたのは ミカだった。 あたしを見るなり近寄ってきた。 ミカは、"病弱少女"というあだ名がついていて、皆も静まりかえった。 本来ミカは、このクラスだけど、来ていない。 その分注目されてる。 そして、あたしの前にきて言った。 「言ってないよね…?」 不安そうな顔で聞く。 「何の事??」 あたしは可愛いく言った。 ミカは小声で言った。 「先生とキスしてた事」 「えっゴメン聞こえない」 ミカはあたしを睨んだ。 本当は聞こえてる。 「ねぇ杏嫌がってるじゃん。何考えてんだよ。病弱少女。杏に手だすなよ」 その意見に皆、賛同したかのように、ミカを攻撃し始めた。 「最低。病弱少女だからって何でも許してもらえるとか思うなよ。」 ミカはガタガタと震えていた。 笑えてくる。 自業自得。 昔アンタがやってた事だよ 昔の女王様は今はだだの グズ。
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