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――小5、春の遠足
私はおやつにイチゴキャンディーを持っていっていた。
お弁当の後の、おやつタイム
友達とレジャーシートにお菓子を拡げていた時
数人の男子が寄ってきた。
お菓子を交換しようと言うから、私はイチゴキャンディーを差し出す
それを受け取ったのが、私の好きな人
キャンディーを口に入れた彼は、ニッコリ笑って
「俺も、これ好き」
あまりに無邪気な笑みに、私の顔はイチゴキャンディー色に染まった。
好きなお菓子が同じで嬉しい
笑顔を向けてくれて嬉しい
その瞬間、
それまでも好きだったイチゴ味の飴は
私の中で一番好きなものに変わった
そしてこのイチゴキャンディーをきっかけに、
私と彼は仲良くなった
小学、中学
学年が上がっても、クラスが別になっても
女子の中で彼に一番近かったのは、私
告白したくて、
でも今の関係を壊すのが怖くて。
しりごみしていたバチがあたった
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