プロローグ

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俺『この部屋、嫌い?』 インターネット履歴を見て、彼女にメール。 彼女『見ちゃった?帰ったら話したい事ある』 分かりきってる。 一緒に暮らしてる部屋があるのに、一人暮らし用の部屋を探してる時点で答えは一つ。 でも、信じたくない。 メールを返す手が止まらない。 俺『別れ話?』 彼女『ごめん、別れたい』 意味の分からない笑いが込み上げる。 声を抑えられない。 俺『はは、ははは』 地元の大学時代から4年と半年、 もうすぐクリスマス。 東京に移り住んでからの社会人生活も順調に、結婚資金も彼女にバレないようにコツコツと。 婚約指輪の目星もつけ、後は実行あるのみ。  今年のクリスマスはいつもとは少し違う、5回目のクリスマスにしようと思っていたけれど、それは妄想に終わった。 プロローグ END
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