start

2/7
前へ
/61ページ
次へ
もう夜になると一気に冷え込む。 上着のポケットに両手を突っ込み、うだうだと路地を歩く。 (―――つまんねぇ。 あんな女、少しの退屈しのぎにもなんねっつぅの。) いつも何か探してるような、もの足りない感じで。 それがなんなのか、解らない渇きに苛立ち、女を抱く。 癒されない渇き、繰り返す行為。 出口が見えない。
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加