29人が本棚に入れています
本棚に追加
主人公のナルトのように、周りを取り囲む優しい仲間達のように、なる。
予定だったのに。
「・・・うう、」
疲れた身体で少しだけ眠って、私は目を開く。
今はいったい、何時何分?
そういえばよく当たる占い師がいるって聞いたことがあったっけ。
それは駅前の細い路地。
大きな水晶玉を光らせて、何でも解決してくれる占い師。
人に聞いた話を思い出しながら、私はよしっ!とガッツポーズをする。
「ちょっと待っててよー!」
誰に言ってるのか分からない言葉を叫びながら、財布と携帯を持って私はそのまま駆け出した。
自分で解決出来ないことは人に頼るのが一番。
だって私ってさ、社会人一年生。
まだまだ頼りないの。
学生臭さはそう簡単には抜けないよ。
先生に進路相談するみたいに誰かに頼ってみたって、罰なんか当たりはしない。
って、そう思ったのに。
「・・・違うじゃん!!」
家から猛ダッシュで占い師がいる場所にいってみれば、黒髪ロン毛の人が座っていた。
青白い顔をした男の人。・・・っていうか、オカマ?
私、そんなこと聞いてないんだけど。
最初のコメントを投稿しよう!