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「蛇占いとか書いてあるし」
見ればその人の脇には「蛇占い」と言う看板が立っていた。
占い師には間違いないけど、オカマも蛇占いも私は聞いていない。
だって私が聞いたのは、よく当たる水晶使いの占い師。
「・・・・・・」
せっかく来たのに無駄足だった、なんてことを考えていたら、私はその人と目が合った。
血色悪い唇で微笑む、その占い師。
大蛇丸にそっくりだ。
「つうか・・・大蛇丸子って書いてある」
引き攣り顔をしながらもう一度看板を見れば、そこにはちゃんと名前が書いてあった。
だけど大蛇丸子って何。大蛇丸の熱狂的なファンですか。
そんでそのまま名前にするとか、それってなくない?
「・・・貴女、私に用があって来たんでしょう」
「は」
「悩みがあって来たんでしょう?」
?
黙ったままその場に突っ立っていたら、その人は私へ声をかけてきた。
私はちらっと周りを見てから、自分のことを指差す。
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