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いや、そんなこと急に言われても・・・っていうか、まだ今の仕事辞めてないし。
「ちょ、何なんですか!?つうか手首掴まないでくれますか・・・!」
「いいからよく聞きなさい、楓。貴女が願うよりも世界は醜いわ」
「は!?」
「だけど貴女が恐れるよりも清く、そして貴女が思うよりも世界は・・・貴女が思うように出来てる」
「・・・・・・」
?
何を言ってるのか分からなくて、だけど何か考えなくちゃ駄目だってことだけは分かって、私は黙った。
大蛇丸子の手が離れて、私は自分の手首を擦る。
「どんな明日が来るのか・・・決められるのは自分だけなのよ、楓」
「・・・・・・」
「誰も時間なんて止められない。こうしてる間も進むんだって言うことを覚えておきなさい」
途中で大蛇丸子のペースに引き込まれて、私は駅に行かなくちゃ駄目だって思った。
求人雑誌を見たところで、ピンと来るものなんかあるんだろうか。
だけどそれでも、見なきゃ駄目だって思う。
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