第二章

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  しかし、なんか気になること言ってたな。 「おお、同じクラスか。セレスがいてくれると心強いな。でも、やっぱり、ってどういうことだ?」 「ああ。いや、あくまで噂なんだけどな。なんかDクラスって特殊な生徒が多くて、そういう生徒が恣意的に集められてるんじゃないかって言われてるんだ。例えば、名家の御曹司だったり、単純に魔法の能力が強いやつだったり。確かにそんなのが他に比べると多い気がするんだよな。」 「そんな噂があるのか……。ってことはセレスも実は御曹司だったりするのか?」 「いや、あいにく俺は至って普通の生徒だ。俺みたいな普通のやつもいるし、他のクラスに強いやつとかもいるから噂が完全に正しいわけじゃないみたいだな。」 「そうなのか。しかし……なんかただの噂じゃなさそうだな。」 まあ、まだこの学校については知らないことだらけなので、はっきりしたことはよく分からないが、心に留めておいて損はないだろう。 ……ちなみに、言い忘れていたが、一学年にクラスはA、B、C、Dの4つがあり、一クラスあたり40人ほどいるらしい。 高等部の学年は1~3年までで、高等部は一貫校である魔導学校の最高学部だそうだ。
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