今日、俺は死にました

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此処は『神の間』 一面銀世界ならぬ白い世界であり、何も此処には無い。 本来、ここは神と神に認められた者のみしか入れない神聖な場所として、天使一同に崇められている。 それぐらい神聖な場なのだ。 そんな場所で今、一人の人間と神がいがみ合ってるとは、誰しもが想像もつかないだろう…… 彼、黒目黒髪の顔立ちが普通な少年が、神に向かって暴言を吐いているとは、な ------------ 「だからさっさと能力よこせやハゲ」 「無理といったら無理と言っておろうが。ついでにハゲというな! 」 俺の頬に爺さんの唾が、カラスのフンのようにくっついた。 唾飛ばすな、汚らしい。 ポッケに偶然あったティッシュで、唾を綺麗に拭き取った。 はぁ…… 「神ならなんでもできんだろ、普通はよぉ! 」 「そんなんあげたら転生する前に死ぬんじゃよ」 「それは嫌だけど早く寄越せや」 「そんなこと言われても困るのう……」 顔が真っ赤な神がそう言った。 こちとら納得出来ねぇんだよ、死んだ理由にな。 ------------ 突然ですが、俺の名前は《西沢優》。 さっき、俺を素っ気のない白い部屋に連れて来させられたあげく、君は死んだとか言われました。 とても泣きたい気分です…… ついでに言うと、俺を殺した張本人で今話しをしている奴は《ハゲ(神)》だ。 それと、この話に着いていけない女性(ガブリエル)もいる。 さっきから俺達の周りをうろちょろしており、例えが悪いが虫のようだ。 ……ではまず、俺が死んだ日の出来事を回想しようかな。 はぁ、なんで死んじまったんだろうな…… いまさら後悔したって無駄なのはわかるが、こういう自体の時って恨んでもいいんよな。 神を……  
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