序章

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急にかけられた声でハッと我にかえる。 (夢―…?) 目を覚ますとさっきまで見えていた友達は消え、そのかわり数人の男に囲まれていた。 びっくりして起きようとするが 「痛っ」 全身に激痛が走り起き上がれなかった。 「あっと、起き上がらねぇ方がいいぜ。 お前さん、全身怪我だらけだぞ。」 「大した怪我がなくて幸いですが、打撲や切り傷からの出血が酷かったので私がとりあえず応急処置をしておきました。後で医者に見てもらったほうがよいでしょう」 どうやら全身怪我だらけらしい。 でも全く記憶にない。 それにしても、異様な光景。 春乃を囲んでいる男達はみんなして着物を着ている。 髪型もずいぶん古風で、とても長い髪を高い位置でポニーテールにいていたり、髷を結っていたり。 建物も殺風景な和室。 「あの…ありがとうございます。此処はどこですか…?貴方方は一体…。」
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